FXでトレードしていたら、100戦100勝はあり得ません。
全てのトレードで勝てることは理想ではあるものの、
逆に勝率100%にこだわりすぎてしまうと、
機会損失の方が大きくなってしまいます。
場合によっては収支がマイナスになることだってあり得ます。
FXでは、相場を相手にするものであり、
相場とは人間心理の塊です。
人間心理を100%読みきることができないように、
相場の値動きだって完全に読みきることもできません。
サッカーで言えば、どんなにドリブルが得意な選手であっても、
どんな場面でも必ずドリブル突破できるわけじゃないですよね。
※ドリブル突破できる可能性が高い場面を見極めて、
ドリブル突破仕掛けるからこそ、名ドリブラーになるわけで。
FXでトレードするなら、
負けトレードを避けて通ることはできないものの、
負けトレードにも、良い負け方・悪い負け方というのがあります。
悪い負け方の代表的なものは、
目の前の値動きだけを見て、
感覚的にトレードしちゃうパターンですね。
いわゆるギャンブルトレードは、
勝っても負けても何の意味もありません。
勝つべき場面で勝って、負けるべき場面で負けて、
その結果として利益を増やしていくのがFXです。
では、
負けるべくして負けるパターンとは?
FXでの正しい負け方とは?
というのを、トレンドフォローに限定して説明すると、
- トレンド転換した場合
- さらに深い押し目・戻りが入った場合
- ファンダメンタルズが変化した場合
という3つが挙げられます。
トレンド転換した場合
トレンドフォローでトレードしている場合、
トレンド転換して負けるのは、避けようがありませんね。
トレンドフォローというトレードスタイルは、
「トレンドはこの先も続く(今までの流れがこのまま続く)」
という相場の原理原則に基づいた手法ですからね。
逆に言うと、トレンドはそろそろ終わるんじゃないか?
と、その時の肌感覚でトレードを控えたりするのはNGです。
トレンドはこの先も続くんだ!という思いを強く持ち、
強気にトレードしていく姿勢も大切。
と言いつつ、
トレンド転換の負けトレードを避けるために、
気を付けたほうが良い点もあります。苦笑
トレンドは確かに継続することが前提ではあるものの、
相場には「エリオット波動」という考え方もあります。
相場が必ずしもエリオット波動の通りに動くわけじゃないし、
どちらかというと、エリオット波動のセオリーに沿った
値動きをしている相場かどうかを見極めてトレードする
というのが正解。
割と結果論で「今の流れはエリオットはどうだったな。」と、
はっきりすることが多いです。
事前にエリオット波動に沿った値動きをしているかどうかを
100%見極めることはできないものの、
もし、エリオット波動に沿っているとするならば、
推進波(トレンド方向に動く値動き)は3回で終わります。
つまり4回目以降の推進波(スイング)に関しては、
リスクが高めになります。
実際の相場で考えると、4回目のスイングでエントリーしても、
勝てることが多いです。
3つ目の推進波(三波目)の
最高値or最安値を突破してくることが多め。
ただ、5回目のスイングになると、さすがにエネルギー不足で、
最高値or最安値を更新しきれないことが多くなります。
トレンドフォローでトレードする場合、
4つ目のスイングまでにして、5つ目のスイングを狙うのは、
避けたほうが良いというのが、個人的な経験則です。
さらにさらに、
5つ目のスイングはリスクが高いと言っても、
相場にはもちろん、例外があります。
通常の相場では5つ目のスイングはリスク高めだし、
長期足でトレンドがはっきりしていなかったら、
4つ目のスイングだってリスクは高くなります。
けれども、長期足でしっかりとトレンドが出ていたら、
5つ目でも6つ目でも狙っていく価値はあります。
僕の場合、15分足をエントリー足としていて、
日足、4時間足を長期足と位置付けています。
日足でボリンジャーバンドの2シグマにバンドウォークをしていて、
4時間足でもバンドウォークをしているような、
強いトレンドが発生している場合。
スイングの数はほとんど意識せず、
めぼしい押し目・戻りが確認できたら、
どんどんトレードしていってます。
さらに深い押し目・戻りが入った場合
トレンドフォローと言っても、ブレイクアウトを狙うやり方もあれば、
押し目・戻りを狙う方法もあります。
僕の場合は後者の方で、短期足で長期足とは逆行する値動きとなっていて、
短期足がトレンド転換して長期足の流れに戻るタイミングを狙います。
長期足(4時間足や日足)が上昇トレンドであれば、
1時間足くらいで下落トレンドから上昇トレンドに流れが変わる
タイミングを狙います。
俗にいう、押し目買い・戻り売りをやっていくわけですが、
自分の狙ったポイントが本当に、押し目・戻りの頂点になるとは限りません。
ここで短期足でトレンド転換するだろうという材料がそろっていても、
短期足のトレンドがさらに続くことはもちろんあります。
エリオット波動的に考えると、すでに4つ目のスイングができているから、
5つ目はないだろうし、短期足のトレンドを遮る抵抗線もある!
根拠が揃っていたとしても、当てが外れることはあります。
で、損切に引っかかったり、引っかからなかったりして、
今度こそトレンド転換して、長期足のトレンド方向に復帰していく、
というケースは日常茶飯事です。
損切に引っかかったら「クソ~~!」とは思うし、
引っかからな蹴れば「ラッキー!」なんて思うものの、
トレンドフォローでトレードをしていたら避けられません。
ある意味、事故に近いですね。苦笑
で、ここで大切なことが一つあるんですが、
損切に引っかかってしまったけれど、
短期足の値動きが再びトレンド転換して、
長期足の流れに復帰しそうな場合、
エントリーし直すのかどうか?です。
一度負けたタイミングで、
しつこくトレードを仕掛けるかどうかは、
自分でルール化したほうが良いです。
自分のトレードスタイルは誰かと同じように見えて、
実は意外と違っているものです。
しつこくトレードし直したほうが良い人もいれば、
1度負けたら、そのタイミングでのトレードは、
潔く諦めたほうが良い人もいます。
僕の場合には、後者の方で1度負けたポイントで、
トレードをやり直すことはありません。
自分自身のトレード履歴を振り替えてみると、
僕が負けるタイミングって、深めの押し・戻しだった場合よりも、
トレンド転換だったケースが多かったからです。
FXでは、勝ちトレードを増やすことも大切ですが、
負けトレードを減らすこともすごく大切です。
僕個人の感覚としては、負けトレードを減らすほうが、
勝ちトレードを増やすよりも何倍も価値があると思っています。
負けトレードって、資産にダメージを与えるだけじゃなくて、
精神的にも少なからずダメージを受けますからね。苦笑
結果的に深い押し目・戻りで終わったとしても、
損切に引っかかって負けてしまったら、深追いしないのが、
僕のトレードルール。
この辺は、自分自身との決め事の問題なので、
自分がやりやすい方、利益を残しやすいほうを選ぶのが良いです。
ファンダメンタルズが変化した場合
ファンダメンタルズが変化した場合も、
否応なく負けてしまいますね。
あらかじめ予定されている重要な指標発表、たとえば、
FOMCの発表とかアメリカ失業率なんかの前は、
やっぱりポジションは手じまいをしておくべきですね。
発表後、トレンドがはっきりしてきたら、
またトレードし直せば良いわけで。
※自分のトレードスタイルでエントリーできるチャンスが、
やってくるとは限りませんが。
また、予期しないファンダメンタルズが変化が起きて、
相場に大きなインパクトを与えてしまった場合。
不運にも、自分の持っているポジションとは
逆方向に進んでしまった場合は、もはや事故としか言いようがないですね。
突発的なファンダメンタルズが起きたかどうかは、
相場だけ見ていたらよくわからないところがあるので、
まずは情報収集ですね。
ロイターとか、FX会社のニュース速報など、
最新情報をチェックして、何が起きたのかを確認します。
でもって、ファンダメンタルズの影響が
長期トレンドの範囲内に収まるのか?
それとも長期トレンドの流れも変える影響があるのか?を確認し、
次のトレードに生かしていきます。
当然ですが、突発的なファンダメンタルズがいつ起きるのかなんて、
誰にもわかるわけがありません。
完全に予測不能になりますから、
全てのトレードで損切りを入れておくことは必須です。
損切とは、すべてが不確定・相対的な相場の世界で、
唯一、絶対的ともいえる命綱です。
損切なしでトレードしていたら、遅かれ早かれ大やけどをしますから、
エントリーと同時に損切り注文もセットする癖を付けましょう。