社畜という言葉は、
サラリーマン(特にブラック企業社員w)のことを指していることが多い気がします。
心も体も消耗させて会社の利益(上司のご機嫌)のためにせっせと働く、、、、それが社畜というものかなと。
なんとなく卑下されるような成分も含まれている気がしますが、おそらく僕も社畜と言われる部類に属していたんじゃないかと思います。
体を壊すほどのプレッシャーにさらされ続け、14,5時間労働は当たり前。会社と家がチャリで5分程度だったので、週に1回の休みの日を犠牲にして残業処理をした物です^^;
でも別に、仕事が嫌いだったかって言うと、別にそういうわけじゃない。確かにストレスもプレッシャーも大きかったけれど、やりがいがあった。今を頑張っていれば、この先にきっと良いことがあるって、本気で思ってたし、実際に良いこともあった。
世間的に見れば間違いなく社畜だったけれど、僕自身は社畜という思いは1グラムも持っていなかった。おそらく、僕と同じような間隔を持っている人はいっぱいいるような気がします。
ブラック判定されかねないような働き方をしていて、みんなから社畜呼ばわれりされているけれど、自分自身はそんなことを微塵も感じていない人って、多いんじゃないかな?
僕とは違って、わけもわからず搾取されている社畜さんも、中にはいるんじゃないかと思います。夢も希望も与えられず、会社の養分として体力・気力を吸い取られている人もいるのかもしれません。
けど、本当の社畜「社畜オブ社畜」は違うんじゃないかな?
僕が考える本当の社畜っていうのは、マトリックスの世界のような奴。
人間はとりあえず生かされているけれど、機械の養分として培養されているだけ。あれが本当の社畜じゃないかと。
機械を社会に当てはめて考えると、けっこうつじつまが合うんじゃないかと。
社会そのものから気づかない搾取されている人こそ社畜オブ社畜です。
残念ながら、社畜オブ社畜は意外とたくさんいるのも事実。
対会社では社畜なんかじゃないし、給料も十分にもらっているかもしれないけれど、対社会で見た時に社畜化している人が圧倒的に多い気がします。
具体的には、分譲とか戸建てを買う人。
全員とは言いませんが、9割以上はおそらく「社会の社畜」です。社会の支えるための養分として自分を捧げてます。
ちょっと前に、はてな上で「マンションを買うやつはバカだ!」「いや、賃貸続けるほうがクレイジーだ!」という論争がありましたが、僕はいたって賃貸派です。
持たない主義です。
不動産購入信者の多くは、
・資産になる
・家賃を払うよりローンを払うほうがお得!
・インフレが続けば売却益を得らえる
・賃貸に回して賃料収入が得られる
・災害も保険に入ってれば大丈夫
・団信があるから契約者(お父さん)が死んだら残債なし!
・不動産ローンは(今は)強烈に安い
といったことを述べています。不動産ローンが安いのは認めます。固定金利の推移を見てみると、おそらく2014年から2015年の初旬までが底値のピークだったように思います。
このころに不動産購入契約をした人は、まぁまぁ勝ち組の部類に入る気がします。
ただ、ですよ?
不動産って本当に資産になるの?って話です。
例えば物件の販売価格が3000万円だったとしましょう。その物件を住宅ローンで購入すれば、だいたい4000万円~4500万円くらい支払いをすることになります。
販売価格=物件本体価格じゃありません。
販売価格=物件本体価格+販売会社の利益
です。
不動産業界にいるわけじゃないのでわかりませんが、おそらく2割程度が販売会社の利益。つまり3000万円の物件化のうち、500万円くらいは販売会社の利益で物件本体価格は2500万円ほど。
2500万円のモノを4000万円以上の金を出して買っているわけです。
日本が本格的にハイパーインフレでも起こさない限り、2500万円の物件が4000万とか45000万円に化けることはまず不可能でしょう。
どんなに立地を厳選したって、費用対効果に見合う物件を買うのはほぼ絶望的といってよいです。
※ココでは、投資目的の物件を除きます。
あくまでのリターンを追及することを目的に購入した物件であれば、話は全く変わります。実際に僕は不動産で収入も得ています。
毎月のローンの支払いと賃貸物件の家賃を比べた時にも、ちょっとしたカラクリがあります。
不動産の折り込み広告を見てみると、さも「今の家賃よりも安い金額で物件が買える!」ような見せ方をしていますが、「金利3年据え置き」とか「5年固定金利」みたいな記載が小さく書かれていたりしませんか?
不動産の販売会社もバカじゃありません。家賃よりも毎月のローン支払いの方が安く見えたほうが売れやすいことくらい重々承知しています。
そこで、最初の数年だけはローン支払いが安くなるローンプランを用意していたりするわけです。しかも、ローン支払いが安くなっている期間はたいてい、元金よりも金利手数料の返済に回されてしまうため、元金はほとんど減らないという。。。。。
冷静になって、きちんと計算していけば、家賃よりもローンが安くなるのは、ケースバイケースだってことがわかります。
省略しますが、保険に関してもよくよく見直しておいたほうが良いです。
ありがちなのは、火災保険に入っているけれど地震保険には入っていなかったとか。
地震によって発生した火災だと地震保険じゃなければ保険金がおりません。それに火災の程度によって保険金はかなり変わります。物件価値は時価評価されるため、決して購入時の物件価格で保険金を計算してくれるわけじゃありません。
こういうことを考えていくと、賃貸で良いや!ってなるわけです。
「賃貸こそ、老後は不安じゃないか?」みたいに反論を受けることもあるけれど、分譲・戸建の方だって同じだろ?と。
北海道の僕の実家は戸建てなんですが、20年も経過すると、かなりボロボロです。
外壁補修に○○万円、ペンキの塗り替えに○○万円などなど、結構な維持費が掛かってます。
分譲・戸建を購入したって、ローンの支払い以外に自主的に修繕費を積み立てておかなきゃいけないわけです。
ローンを支払い終わっても、経年劣化による修繕費は発生し続けるわけです。
それって、賃貸とあんまり変わんなくない?
ツラツラと書いてきましたが、分譲や戸建てだとどうしても「持つリスク」の方が大きい気がしてなりません。
投資用と割り切って購入するのなら良いけれど、基本的に居住用に考えていて、あわよくば売却益・賃貸収入を狙いたい、というのは妄想でしかありません。
不動産販売会社のセールストークに感覚を狂わされないように、
そして「一軒家を持ってこそ一人前」みたいな風潮に流されないように、、、、
僕は今日も、不動産屋を見ると走って逃げる日々を続けています。笑